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導入教育

導入教育部会(2004~2006年度設置)では、全学で参考になる導入教育のモデルを策定するために、まず、本学の1年次生の実態を把握するための「キャンパスライフに関するアンケート調査」を実施し、同調査の集計・分析結果から、本学の学生の特徴を抽出しました。
さらに、現時点において各学部で実施されている導入教育のカリキュラムを勘案して、より効果的と思われる導入教育モデルに盛り込む項目を策定しました。

導入教育モデルに盛り込む項目

(1)クラス規模

担当教員や同級生との接触の機会を増やすためには、少人数クラスは必須。1クラス20名以下が望ましい。ただし、講義形式の授業については、複数クラス合同でも可。

(2)授業内容

以下の内容を組み込む。ただし、1科目ですべてを網羅することは不可能なので、各学部のカリキュラムに応じて、適宜複数科目(異なる学期に開講される科目も含む)に分散する。また、学部により要求される学習能力は異なるので、すべての内容を均一に扱うのではなく、適宜配分のウェイトを変える。
取り扱う教材、与える課題は、個別学部の専門領域に準拠したものとし、あえて1年次生にとっては高いレベルを想定する。

(例示)
1.イントロダクション(講義形式)
a.授業の進め方の説明
  • 導入教育を実施する意味
b.同志社大学について
  • 建学の精神、教育理念
  • 歴史、伝統
  • ルール、倫理教育
c.大学生活全般について
  • 単位の意味
  • 成績評価方法(GPA制度)
  • カリキュラム編成と卒業単位の修得方法(教養科目と専門科目、4年間の学習の流れ)
  • 履修登録の具体的な方法(自己スケジュール管理方法)
  • 教員との接し方
  • 大学から提供される情報の入手方法
  • 大学内の施設・設備の利用方法
d.同志社大学における履修可能科目について
  • 他学部の紹介(特徴)
  • 他学部が提供しているいくつかの科目の紹介
e. 大学における学習方法について
  • シラバスの活用方法(学習計画の立て方)
  • 効果的な学習方法(事前学習と復習、欠席した授業の補完)
  • 大学の授業の種類(講義、演習、実験、実習、フィールド・ワーク)
  • 講義形式の授業の受け方(ノートのとり方、質問の仕方)
  • 担当教員の学問的な期待を理解する方法
  • 課題提出の方法
  • 期末試験受験方法

※ビデオ教材を利用することも考えられる。
※講義ノートを提出させ、ポイントのまとめ方のチェック、添削する。
※学部・学科単位でオリエンテーションやフレッシャーズ・キャンプ等を実施する場合や、アドバイジングを行なう場合は、正課外で取り扱っても良いが、早期に行なう必要がある。
※可能な限り講義内容と資料を電子化し、WEBに掲載する。

2.文献・資料の探し方(講義・実習形式)
a.課題解決のための情報収集の仕方
b.図書館の利用方法
  • 図書の分類
  • 図書館の施設案内(含今出川校地の図書館、学部研究室図書室見学)
  • 文献検索方法
  • データベース検索方法
c.その他の資料収集方法
  • インターネットを利用した情報収集方法(キーワードの設定の仕方、リンクのたどり方)
  • 新聞・雑誌を利用した資料収集方法
  • 著作権の保護について
d.資料の整理方法
  • ファイリングの方法
  • 電子データ化の方法

※特定のテーマ(専門用語、キーワード等)を提示し、それについて情報収集したものをまとめて提出させる。

3.文献の読み方(講義形式・実習形式)
  • 専門書の特徴について(一般書、How to 本、啓蒙書、論文、ネット上での無記名の雑文等との違い)
  • 文献中のキーワードの捉え方

※比較的簡単な文献の講読から始めて、段階的によりハイレベルな文献を読ませる。

4.学問領域毎の学習・研究方法論(講義形式)

5.レポートの書き方(実習形式)
  • 論理の組み立て方(構成、事実と意見の区別、帰納法と演繹法)
  • 体裁、書式、引用の仕方(ワープロの使用方法)

※課題(図書)を提示してレポートを提出させ、添削する。

6.発表の仕方(グループワーク・フィールドワーク・実習形式)
  • 問題の発見の仕方
  • 発表原稿の作成方法(発表の組み立て方、要点のまとめ方)
  • 発表資料の作成方法(レジメ、プレゼンテーションソフトの使用方法)
  • 効果的な発表方法(教材提示装置の使い方、時間配分、話し方、自分の意見を筋道を立てて主張、相手の反応の把握)
  • 質疑応答の仕方

※課題(できれば実地調査を伴うようなもの)を提示して、グループで課題解決方法を検討し、結果を発表する。発表に対する批評・評価を全員が行なう。

7.ディスカッションの仕方(グループワーク・実習形式)
  • ディスカッションを行なう上でのルール
  • ディスカッションのテクニック(他人の意見の聞き方、自分の意見の述べ方、根拠のある批判)

※課題に対する個人、あるいはグループ発表を基に、クラス全員でディスカッション(ディベート)を行ない、結論を導き出す。
※2年次生以上のゼミを見学させる。

8.専門書の講読(実習形式)
  • 専門書の読み方と要約の仕方
  • 専門書・論文の講読
  • 要約の作成と解説

※課題図書を提示して、内容の要約と感想文を提出させ、添削する。
※スキルというより、本質的な部分になるので、余力があれば、取り扱う。

9.情報リテラシー(実習形式)
a.パソコン操作の基本(OS、文字入力)
b.図書館のサービス利用方法
c.WWW、e-mailの利用方法
d.文書作成方法(ワープロ)
e.データ処理方法(表計算、データベース、統計処理)
f.プレゼンテーション方法(プレゼンテーションソフト)
g.複数ソフトの連携による効果的な学習方法

※必ずしも全員に正課科目において学習させる必要はない。
※Web Based Trainingで学習させても良い。

(3)授業方法

講義を行なってから、演習・実習形式で体験させることを基本とする。演習・実習については、個別学習の他、グループ・ワークを多用する。
とくに、グループ・ワークは、新入生相互が友人関係を構築し、情報交換を可能にする意味でも重要であり、これを通じて大学生活への適応を図る。
なお、課題、レポートの添削、グループワークのリーダーとして、TAの活用が効果的と思われる。